2009年6月7日日曜日

【読書】彩ねーさんの本

杉本彩の「いい男の愛し方」を読みました。

結局、いい女とは、自分を客観的に見てセルフプロデュースでき、気づかいのできるいい人間なのだと書いてありました。自分が向上する努力をしない人がいい男と付き合えることはありません。
まったくその通りだと思います。

結婚をして人生が終わるわけではありません。「婚活」などと結婚すること自体が目的になるような風潮がありますが、大切なのは、結婚した後二人でどのように生きていくか、どのような関係を築くかです。特に結婚して10年以上経って、相手に対する興味を持ち続けるには工夫が必要なのだと思います。

ちょうど、英語学校で、海外(ヨーロッパやアメリカ)では結婚せずに子供を出産する人が増えているという話について学んだばかりで色々考えさせられました。

日本は、世帯主主義で個人主義が浸透していないため、結婚することで税制などの優遇がありますが、個人単位になっているヨーロッパなどでは、法的な結婚をしないで長期的な同棲生活をし子供も出産する人の割合が高くなっています。世界では、法的な婚姻制度に対し時代遅れだという風潮があるのだと思います。
(日本も早く個人単位にすべきだと思います。そうした女性への甘やかしが、女性の自立を遅らせる原因でもあると私は思っています。)

では、社会への体裁や保険・税金の優遇以外で法的な結婚する価値は何なのか?と考えると、別に思い当たりません。それよりも、相手を真剣に愛したり、いいセックスをして幸せを感じたり、子供を作ったり、子供の健康に配慮したりする方が大切で、それは結婚という手続きがなくても本来できることなのではないかと思いました。

この本では、恋愛を通してお互いに成長したり、女であることを楽しみ、愛することの大切さを説いています。この本は成熟しかけた女性向きです。お子さまや下品な人は読んでも理解できないのでやめましょう。

2 件のコメント:

motohasi さんのコメント...

こんにちは、ご無沙汰しています。
結婚の一番の目的は、自分の成長だと思っています。
私は村上春樹の小説が好きなのですが、彼の表現を借りると「井戸掘り」になります(ほかの心理学的な言葉もありますが、井戸掘りが好きな感じです)。今、源氏物語を読んでいますが、こちらも本質的に結婚と井戸掘りの話かなぁと思います。

結婚による一番のことは相手を深く知り、その結果、自分も深く知ることができ、成長していけます。
そのためには「覚悟」や「努力」が必要になりますので、この覚悟がないとうまく行かないんだろうなぁ、って思いますし、この井戸掘りをしないという選択肢もありだと思います。

最近、そんなことを考えています。

kussie さんのコメント...

motohasiさん、こんにちは。
村上春樹さんは、最近「1Q84」を出版されて話題になっていますね。私は彼の本を読んだことはありませんが、「井戸掘り」という言葉は優しい感じがしていい響きだと思います。

源氏物語は、要約しか読んだことはありませんが、最後は女性が非業の死を遂げ、しかも男性はその真意を理解しないので、男性に対して、あなたは何を見ていたの?という気分になってしまいました。きちんと井戸は掘られなかったということでしょうか。

motohasiさんはロマンチストですね。