2009年3月25日水曜日

【読書】ネットのコミュニケーションって

「クラウド化する世界」をまだ読んでいる途中。

2005年にノーベル経済学賞を授与されたシェリングの実験によると
類似した人々と暮らしたいというささやかな欲求により
無作為にちりばめられた家々が一定の法則で
引越しを繰り返していくと最終的に
完全に黒人と白人に分離してしまう

オンラインのコミュニティは
さらにその傾向が強くなって
似たような考えの者同士が集まり
多様性に乏しくなるということなのだ

例えれば世界中のオタクで話ができるかもしれないけど
結局オタクの集まりになっちゃう、ということ
コミュニティで受け入れられるからという理由で
ますます偏向に拍車がかかるのではという内容があった

インターネットが異なる見解を持つ人々を分断し
譲歩の精神やコンセンサスを得る努力といった
民主主義の根幹をもゆるがすかもしれない

技術の進歩や利便性のみにフォーカスして
こんなネガティブな面もあるのだということに
改めて気付きました

道具は二面性があります
包丁だって、使い方を誤れば凶器になってしまう
インターネットがどんどん進化する中で
子供だけじゃなく大人も、どうネットを使うのか
私たちがどういう流れの中にいるのか
国家や企業がどうネットを利用しようとしているのか
しっかり考えないといけませんね

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